タイ各地で大雨による洪水被害が広がっています。
首都バンコクでも広い範囲で冠水が発生し、避難を余儀なくされる住民が相次いでいるほか、空港へのアクセスやイベントの開催にも影響が出ています。
タイ内務省などによると、9月16日以降、バンコクを含む41県で洪水被害が発生し、少なくとも8人が死亡。58万世帯以上が影響を受けています。バンコクでは5,901人が234か所の避難センターに移動し、浸水地域では8万人以上が自宅から出られない状態にあると報告されています。(Reuters)
バンコクで記録的な大雨 引き続き洪水に警戒
バンコクでは数日間で約320ミリの雨が降り、これは同市で通常9月の1か月間に降る雨量に近い水準です。排水能力を超える大量の雨によって道路や住宅地などで冠水が発生しました。(Reuters)
タイ気象局は9月28日、西部・北部南側・中部西側・東部などで大雨から非常に激しい雨となる可能性があるとして、鉄砲水や河川の増水、土砂災害などへの警戒を呼びかけています。一部地域では雨量が減る見通しですが、大雨の可能性は残っています。(TMD)
スワンナプーム・ドンムアン空港は運用継続 道路の冠水に注意
タイ国政府観光庁(TAT)が9月27日18時に発表した情報によると、スワンナプーム国際空港(BKK)とドンムアン国際空港(DMK)は、いずれも運用を継続しています。
現時点で、洪水を理由とする両空港の全面閉鎖は発表されていません。
ただし問題となっているのが、空港までのアクセスです。
スワンナプーム空港では主要アクセス道路は利用可能ですが、ラートクラバン方面では冠水が発生しているため、このルートを避け、Motorway No.7またはBurapha Withi Expresswayを利用することが推奨されています。
Airport Rail Linkも運行しています。
空港側は、国際線利用者について出発の少なくとも3時間前、国内線では2時間前を目安に空港へ到着できるよう、通常以上に時間の余裕を持つことを呼びかけています。(TAT Newsroom)
ドンムアン空港周辺でも一部道路で冠水が発生しており、道路を利用する場合はDon Muang Tollwayの利用が案内されています。
A1〜A4の空港バスは運行していますが、遅延する可能性があります。また、TATの9月27日時点の案内では、ドンムアン空港のメータータクシーサービスは一時停止されています。(TAT Newsroom)
そのため、「飛行機が飛んでいる=通常通り空港へ行ける」という状況ではありません。
日本からタイを訪れる予定がある場合も、出発前に利用航空会社の運航情報と、空港までの交通状況を確認することが重要です。
在タイ日本人にも影響 タイ国日本人会が臨時閉館
洪水の影響は現地の日本人コミュニティにも及んでいます。
タイ国日本人会は大雨の影響を受け、9月28日午後から29日終日まで、サートン本館とスクムビット別館を臨時閉館すると発表しました。子ども図書館と一般図書館も閉館します。(在タイ日本人会)
在タイ日本国大使館では、緊急時の邦人援護窓口として「02-207-8502 / 02-696-3002」を案内しています。夜間・休館日の緊急連絡については代表番号「02-207-8500 / 02-696-3000」が利用できます。(在タイ日本国大使館)
現地在住者だけでなく、旅行・イベント参加などでタイに滞在している人も、冠水した道路への不用意な立ち入りを避け、タイ当局や大使館、交通機関などの最新情報を確認してください。
BL関連イベントにも相次いで影響
今回の洪水では、週末に予定されていたエンターテインメントイベントにも延期や変更が相次ぎました。
特にBLasso読者に関係するイベントでは、以下のような影響が確認されています。
「ROOKIE DIVOS CONCERT」:9月26日に予定されていた公演が延期。DMD所属のNuNew(ヌニュー)とKeng Harit(ケン)が出演予定でした。主催者は、複数地域で発生した洪水によって会場までの移動が困難となり、アーティスト、スタッフ、来場者の安全を考慮して延期を決定したとしています。新たな開催日は後日発表される予定です。(TwStalker)
「CENTRAL BANGNA NEW TO MEET YOU」:9月26日に予定されていたRyujin、Patji、OhAe出演イベントも、洪水による交通への影響と安全確保のため延期されました。(微博)
DOMUNDI TVではこのほか、9月26日に予定されていた「SUREFRESH A GARDEN OF LOVE DINNER WITH JT OHM」など複数イベントについてスケジュール変更が案内されています。(TwStalker)
今後予定されているイベントについても、会場周辺の冠水や交通状況によって直前に開催内容が変更される可能性があります。
タイでイベントへの参加を予定している場合は、出演者だけでなく、主催者・会場・所属事務所の公式SNSを出発直前まで確認することをおすすめします。
タイ赤十字が被災者を支援 日本から寄付できる公式サイトも
タイ赤十字社(Thai Red Cross Society)は、バンコクの洪水被災地域で支援活動を行っています。
9月27日には移動式キッチンを活用し、バンコクの避難者などに調理済みの食事1,000食を提供。チャトゥチャックでも避難者向けに食料支援を実施しています。(タイ赤十字救済センター)
タイ赤十字社では、自然災害発生時に迅速な支援を行うための「災害被災者向け緊急基金(Emergency Disaster Relief Fund)」への寄付を公式DonationHUBで受け付けています。
この基金は洪水・暴風雨・火災などの災害を対象とし、バンコクを含むタイ国内の被災者への緊急支援、生活必需品、医薬品、移動式キッチン、飲料水、ボート、医療チームなどの活動に使用されます。(Donation HUB)
また、タイ赤十字社では2026年8月から続くタイ北部の洪水被災者を対象とした「Help Flood Victims」も9月30日まで受け付けています。こちらは主にナーン県、チェンマイ県、チェンライ県など北部地域への支援を目的としたものです。(Donation HUB)
Thai Red Cross「Help Flood Victims」公式寄付ページ
寄付を行う場合は、SNSなどで拡散されている個人口座ではなく、運営団体と資金の用途を確認できる公式サイトを利用することを推奨します。
タイを訪れる予定の人は最新情報の確認を
9月28日時点では、バンコクの主要空港や公共交通機関の多くは運行を続けています。
一方、地域によって冠水状況には大きな差があり、道路交通やイベントへの影響は続いています。天候や水位によって状況が短時間で変化する可能性もあります。
タイへ渡航する予定がある人は、「航空便が運航しているか」だけでなく、「空港まで安全に移動できるか」「宿泊先周辺に冠水がないか」「参加予定のイベントに変更がないか」まで確認したうえで行動してください。
被害に遭われた皆さまが一日も早く安全で穏やかな生活を取り戻せることを、心より願っています。
最終更新:2026年9月28日
※洪水・交通・イベントに関する情報は随時変更される可能性があります。
BLassoでは、今回の洪水被害への支援として、タイ赤十字社へ30,000円を寄付いたしました。