タイのエンターテインメント産業が、BL・GLを含むコンテンツの海外展開をさらに強化している。
タイのMatichon Groupは、2026年9月27日にバンコクのICONSIAM HALLで開催する「FEED x KHAOSOD AWARDS 2026」において、中国のSNSプラットフォームWeibo(微博)と連携すると発表した。
今回の連携では、タイのアーティストやエンターテインメント作品が持つソフトパワーを中国市場、さらにアジアへ広げていくことが掲げられている。
BL・GLも独立した主要部門に
FEED x KHAOSOD AWARDS 2026では、ドラマ、シリーズ、映画、音楽、クリエイターなど幅広いタイエンターテインメントを対象に表彰が行われる。
その中でBL・GL作品についても独立した6部門が設けられている。
Top-Tier BL Series of the Year
Top-Tier GL Series of the Year
BL/GL Series Director of the Year
BL Actor of the Year
GL Actress of the Year
Best Chemistry of the Year
BL・GLが単なる一ジャンルとして扱われるのではなく、俳優、作品、監督、ケミストリーまで細分化された賞が設けられている点は、現在のタイエンターテインメント産業におけるYシリーズの存在感を示すものといえる。
「FEED Y Awards」からタイエンタメ全体のアワードへ
現在のFEED x KHAOSOD AWARDSにつながるイベントは、2022年に「FEED Y Awards」としてスタートした。
当初はBLをはじめとするYシリーズや、それを通じてタイのソフトパワーを海外へ届ける人物・作品を評価する性格の強いイベントだった。
その後、2023年、2024年と開催を重ね、2025年にはFEEDとKHAOSODが共同で「FEED x KHAOSOD AWARDS」を開催。対象領域もタイのエンターテインメント産業全体へと拡大した。
そして5年目となる2026年は、Matichon Group傘下のメディアに加え、外部の専門家なども審査に参加する大規模なアワードへと発展している。
Weiboとの連携が意味するもの
今回特に注目されるのがWeiboとの連携だ。
タイBLは日本をはじめ東アジア、東南アジア、中南米など国外にも大きなファンダムを形成してきた。一方、中国市場では海外コンテンツを取り巻く環境が他市場とは異なり、ファンコミュニティやSNSを通じた俳優・作品の支持も重要な存在となっている。
FEED x KHAOSOD AWARDSがWeiboと組むことで、単に授賞式を中国へ紹介するだけではなく、タイの俳優や作品そのものを中国・アジアの視聴者へ届ける経路を強化する狙いが見える。
タイBLは「作品」から「輸出コンテンツ」へ
今回の動きで興味深いのは、2022年にYシリーズを中心として始まった賞が、数年でタイのエンターテインメント産業全体を扱うイベントへ成長し、その舞台から海外市場への展開まで進めていることだ。
タイBL・GLは現在、ドラマ作品そのものだけでなく、俳優の海外ファンミーティング、音楽活動、ブランドイベント、観光など周辺産業とも結びついている。
FEED x KHAOSOD AWARDSとWeiboの連携も、そうしたタイエンターテインメントの国際展開という大きな流れの一つとして注目される。
FEED x KHAOSOD AWARDS 2026は、2026年9月27日にICONSIAM HALLで開催予定。
BLassoでは今後、受賞結果に加え、BL・GL部門の動向や現地・海外ファンの反応についても追っていく。
